三ヶ日の夏、雨が降らない日々とみかんづくりの現場から

三ヶ日の夏、雨が降らない日々とみかんづくりの現場から

今年の三ヶ日は、なかなか雨が降らず、畑の土もすぐに乾いてしまいます。
例年に比べても水不足が続いており、農家にとっては厳しい状況です。

それでも「おいしいみかんを育てるために欠かせない作業」があります。
それが 摘果(てきか)かん水(潅水) です。


摘果作業とは?

みかんの木には、春から初夏にかけてたくさんの実がつきます。
そのままにしておくと、栄養が分散してしまい、一つひとつの実が小さくなり、味も薄くなってしまいます。

そこで余分な果実を手作業で落とし、残した実にしっかりと栄養を行き渡らせるのが「摘果」です。
一見すると地味な作業ですが、この工程を丁寧に行うことで、秋冬には甘みと酸味のバランスが整った三ヶ日みかんに育っていきます。


かん水作業の再開

今年は特に雨が少なく、木が水分不足になりやすいため、畑にホースを伸ばし、一本一本の木に水を与える かん水作業 を再開しました。

真夏の炎天下で水をまく作業は体力的にも大変ですが、「この一手間がみかんの品質を左右する」と分かっているからこそ、スタッフ全員が汗を流しながら取り組んでいます。


スタッフの努力とおいしさの裏側

30度を超える暑さの中、一日中外での作業は想像以上に厳しいものです。
水分補給をこまめにしながら、スタッフは摘果やかん水を黙々と続けています。

「おいしいみかんを食べてもらいたい」
その思いが、日々の作業を支えています。


さいごに

スーパーに並ぶ一つひとつのみかんの裏側には、こうした地道な努力があります。
摘果やかん水といった日常の作業の積み重ねが、秋から冬にかけて皆さまの手に届く「三ヶ日みかん」のおいしさにつながっています。

これからも変わらず畑と向き合いながら、丁寧に育ててまいります。
どうぞ楽しみにしていてください。